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事務所通信


平成19年5月11日発行

 中小企業の経営

 プロスポーツの世界は勝つために日々厳しい練習をし、厳しい競争を繰り広げているが、同じように中小企業もまた、厳しい経済競争に挑み、生き残るために日夜健闘している。勝つためには、組織や人を生かして使うリーダーが不可欠である。

 以前は、組織とはハーモニー(調和)を重視してきた。

 従って、日本の企業は組織の調和を重視する余り、目立つことを嫌う傾向があり、個性が強いとチームプレーが出来ないという考えが根強くあった。
然し企業には、突出した個性を持ち、専門能力のある人材と、調和を守れる人材の両方が必要である。
 中小企業は家族中心で経営し、実際には経営者が何でもやり、事業主であると同時に労働者である企業が多いが、従業員が増えてくると、経営者が何でもやるのは難しくなり、判断と決心をすることが中心となるので、その補佐役が必要となる。
 更に事業規模が大きくなり従業員が多くなると、間接部門も増え、経営者が今迄経験した事のない分野も出て来るので、経営者の右腕になる人が必要となるのである。
 だから、現場は専務に任せ、経営者は外回りや資金経営に徹する等を行えば良い。

 イエスマンばかりでは、企業は平和なように見えても発展はしない。云い難いことでも企業発展のための意見を云うことは大事なことである。
時には外部から優れた人材を導入して現場に緊張感を与えたり、新たなアイデアが生まれたりすることもある。 
 然し日本の99%は中小企業であるが、それ故に柔軟性もあるので、従業員の才能を評価し、権限とチャンスを与えることが大切である。

 大企業に比べて、一般的に賃金や福利厚生面で見劣りがするが、権限委譲や業務支援によって、従業員に夢を与えてやる気を引き出している企業も少なくない。

会長 神谷 勇雄


伸びる企業の経営者は数字に強い

 物事の良し悪しは数字で評価されることが多いものです。スポーツはその典型で、マラソン選手は42.195Kmを何時間で走れたかによって評価されますし、野球選手は打率やホームラン数で優劣がつきます。努力したとか、頑張った、という抽象的な概念では優劣が判断しにくいものですが、数字ならば誰が見ても根拠は明白ですし、客観的ですから優劣がはっきりします。

 企業の成績をいかに評価するか

  企業の良し悪しを評価する基準にも様々なものがあるでしょう。「あの会社の社員は明るくて親切な人ばかりである」「あの食堂の料理は美味しい」「あの店は掃除が行き届いている」など様々な基準で判断されます。この場合、「明るさ・親切」「美味しさ」「綺麗さ」だけでは基準が抽象的であり、個々の人々の好みもありますから、その優劣を判断することは難しいものです。
 ただし、「明るい人・親切な店」「美味しい料理」「綺麗な企業」であれば、顧客も増えるのは当然です。

顧客が増えれば売上も増えますし、利益もアップします。

 つまり、企業の優れた様々な要素は、結局のところ、数字に置き換えられて売上や利益に反映されるのです。これが「決算書は企業の通知表」といわれるゆえんです。

 数字を通して企業を知る

 ですから、経営者として自社の決算書等の数値に敏感であることはとても重要なことですし、私の経験から言っても、数値に強い経営者の企業は伸びる傾向が強いといえます。ただし、数値に強くなろうと思っても、決算書のどこを見ればよいのかが解っていなければなりません。
 売上も大切な数値ですが、企業経営の目標は利益獲得ですから、自社の利益獲得のためのキーポイントとなる数値は何かを理解しておく必要があります。

 自社の数値のポイントはここだ

 利益をあげるために自社の経営上、特にポイントとなる部分はどこか、わかりやすい事例でいくと、売上原価率の高い卸売業では「仕入原価率」が売上高と共にポイントとなるでしょうし、人手が多くかかる業種では「人件費率」がポイントとなるでしょう。ポイントをつかんだら、自社の目標値を決め、その目標値と実績値の乖離を常に着目し、乖離が大きい場合には、「なぜ?」「原因は?」と追求することが大切です。原因が発見できれば、改善に着手することができます。業績は向上するはずです。
 経営分析というと、様々な数値や比率が羅列され、優れた数値もあれば、劣った数値もあり、結局のところ「数値はよく解らない!」となってしまいます。ただし、ポイントを絞って、その部分だけに着目すれば解りやすくなります。
 普段、数値に触れ合う機会が少ない経営者にとっては、なかなか解りにくいものかもしれませんが、毎日、接していれば自然と会得できるものです。自社のポイント探しをちょっとしてみましょう。

社長 神谷 正紀


逓増定期保険の支払保険料の取扱が変る?

 生命保険の支払保険料について、税務上の取扱は今までもいくつか変更が行われてきました。
昨年、平成18年4月には、長期傷害保険の保険料の取扱が、それまで全額が保険料として損金になっていたものが、保険料のうち4分の3が前払保険料(保険積立金)として資産計上することに見直されました。

 そして、今回逓増定期保険について、国税庁から「法人契約の逓増定期保険に関する税務取扱について見直しの検討を行う」旨の通知が生命保険協会にあったとのことです。

 逓増定期保険とは、掛金の全額が保険料として損金になり、一定の時期に中途解約をすると、それまでの掛金の8割ぐらいが返戻されるという商品で、利益が出ている会社が掛金を保険料として全額損金で処理し、節税対策を行いながら将来の役員退職金の原資を蓄えておくことができ、多くの会社で取入れられてきました。

 今回の逓増定期保険の、保険料取扱の変更については、現在のところまだ具体的な変更内容・適用開始時期については明確になっておりませんが、近いうちに定まるものと思われます。

 今後、生命保険会社も新たな商品を開発・商品化してくるのでしょうが、現在あるもので節税対策として生命保険を活用するには、ガン保険(現在は保険料として全額損金処理)または、保険料の2分の1が損金になる100歳定期保険などが主なものとなるのではないでしょうか。
 いずれにしても現在、逓増定期保険に加入している法人の方は、これから支払う保険料や、逓増定期保険の中途解約時期について、見直しを検討しておくことが必要になってきます。


事務長 神谷 広紀


未来経営塾2007 第1回開催のご報告

 当社の未来決算書プロジェクトは、2007年4月26日(木)に『未来経営塾2007』と題し、セミナーを開催いたしました。
ご来場いただきました皆様に厚く御礼申し上げます。

 未来決算書プロジェクトは『社長の夢(わが社が目指す未来像の実現)のお手伝い』をコンセプトに昨年旗揚げし、経営計画を柱として社長の意思決定をサポートするご提案をしています。

 今回は身近な話題であります『生命保険の活用』を題材に取り上げ、当社がご提案する「計画手法による意思決定(=未来決算書)」を学んでいただきました。


生命保険の活用について、ファイナンシャルプランナー(CFP)の平田 芳隆先生を講師に迎え、保険の上手なかけ方、無駄な保険のポイント等を解説していただきました。

「間違いのない保険の見直し」のポイントをまとめると、
(1)問題に気づき分析する(保障対象及び金額・税効果・コスト負担等)
(2)目的・目標を明確に定める(保障額の確保・節税・資金準備等)
(3)数値に基づき意思決定する(シミュレーションし効果等を事前に認識)

 勘のいい経営者の方はお気づきだと思いますが、(1)〜(3)のポイントはさまざまな経営判断の場面において適正な判断を下すために必要な共通の項目なのです。

 これらポイントを押えた計画手法による意思決定(=未来決算書)は「保険の見直し」にも十分効果を発揮し、社長の夢を一歩現実のものへ近づけるために役立ちます。

次回は7月上旬を予定しており、今回とは別のテーマを取り上げる予定です。

未来経営塾のセミナーは継続的に受講していただくことで、その活用法を次第に身に付けられるように工夫をしています。ぜひ継続してご受講下さい。

今回ご参加いただけなかった皆様も次回開催はぜひお越しいただきたいと思います。

浦野 正樹

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