企業が、自社の競争する事業範囲を拡張し、新たな事業を行うことを多角化というが、その理由として、以下のようなことが挙げられる。 (1) 成長機会の追求 (2) 適正な事業バランスによる収益の安定とリスクの分散 一つの事業であれば、もしそこが経営に失敗すれば倒産の危険性が生じる。 (3) 経営資産の多重利用 複数の事業を同時に多角化した企業の内部で行うコストの方が、別々の企業で行うコスト より安くなる。 (4) 未利用資源の活用 現在利用していない資源を多角化によって有効活用する。 その方法として、以下の二点がある。 ●内部成長方式 自社の経営資源を使って新たな事業を起こすか、研究開発や経営革新、新事業の開発などをする。 ●外部成長方式 多くは(1)の内部成長方式で行うが、自社内にその経営資源が不足する場合には外部から経営資源を補充しなければならない。 これが外部成長方式である。 (このために、企業の合併、買収を行うか、外部の企業との緩やかな連携を取る方法もあるが、これは厳密には多角化ではない。) 合併は企業同士が一緒になることで、買収とは他の企業の全部又は一部を買い取ることをいう。企業が新事業を立ち上げるには莫大な費用と時間と手間がかかるが、合併・買収には以下のようなメリットがある。 - 新事業を立ち上げる手間を省ける
- 互いの経営資源を利用し合うことで、更なる成長が期待できる
- 互いの事業が補完関係して相乗効果を生み出すことができ、経営範囲が拡大する
- 複数の事業の資源構成により、リスクの分散が図れる
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