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2009年2月号

 

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事務所通信

2009年2月号

不況を乗り超えるために

 

 改めて記載するまでもなく、現在のような経済状況の中でどうやっていけば良いか、勝ち残るにはどうすれば良いか、経営者の方にはそれこそ夜もグッスリ眠れないほど頭を悩ませていることと思います。
  然し、何としても従業員の協力を得ながら経営者自身が先頭に立ってしっかりと旗を振る以外に無いと思います。後ろに居て「進め!進め!」では士気は上がりません。
  景気が上向くには最低二年はかかると云われていますし、先ずはアメリカが良くならなければ、日本はその半年後でなければ良い影響は出ません。それまでは元気を出して頑張るしかありません。そのためには、

 

1.経営者が元気を出し、生き生きとしていること。 (空元気も元気のうち)
2.動きを早くする。行動や頭の切り替えを早くする。頼まれた事は直ぐ実行する。
3.常識をわきまえ、ユーモアがあり、柔らかな感覚をもつこと。
4.逞しさがあり、本筋が通っていて、考えや気持ちに基本の柱がしっかりあること。


このような経営者であれば魅力的な企業となり、人も集まり企業内容も必ず良くなると思います。

確認事項

 

【保険積立金について】
従来は養老保険は積立金、定期保険は保険料(経費)として処理してきましたが、最近の保険は両者が混同しているものが多く煩雑であるので、決算日には保険会社へお願いして、積立部分(資産)の残高証明を取っておいて下さい。

 

【交際費について】
飲食・ゴルフ・お歳暮・お年賀等の領収証があっても、誰と飲食し誰とゴルフに行ったのか、お歳暮や年賀の送り先の記入がない場合は事業の経費に認められないので、相手の名前や送り先を記入しておいて下さい。

 

【専従者給与について】
専従者給与(個人企業)や法人の家族役員、家族従業員の給与は、家族だからということで甘くなりがちですが、他人を頼んだ場合にはこの程度ならいくら払うのかを基準にして決定して下さい。

 

【忠言耳に逆らう】
自分の意見や考えに賛同してくれると嬉しいし良い気持ちになりますが、さりとて自分の意見が全て立派であったり正しかったりするとは限りません。自分の意見に反対したからといって悪感情をもってはなりません。   
他人の意見の中にも大いに参考になる正しい意見もあるので、むしろ大きな気持ちになって反省しなければならないのです。他人の意見を聞き入れることは大きな気持ちと勇気が必要ですし、そうすることによって自分も進歩します。相手の人も当方の為を思って勇気を出して忠告してくれるのです。

会長 神谷 勇雄

習慣を考えてみる

 

 私の小学生の子供を毎朝、通学で迎えに来てくれる女の子がいます。その子は毎朝、チャイムを押して、「ワタシ〜〜」と声をかけてきます。毎朝「ワタシ〜〜」です。子供ですから、ほとんど何も考えずに、同じように声をかけてきているのだと思います。まさに「ワタシ〜〜」が習慣化されているのです。
  私の身の回りでも、毎日、無意識に同じことを繰り返していることが沢山あります。「朝、顔を洗う。」といった行動も「さあ、これから顔を洗うぞ!」と意気込んでいる訳ではなく、なんとなく洗面所に向かい、蛇口をひねって、歯ブラシに歯磨きをつけて・・・・だと思います。

習慣の改善の進め方

 

 したがって、良いことでも悪いことでも、一旦身についてしまうと、その良し悪しを考えることなしに、続けてしまうことが多いものです。良いことならばドンドン続ければよいのですが、良くないことならば改善しなければなりません。「習慣とは無意識による行動。」ですから、改善するためには「これではマズイ!」と意識させる、考えさせることが必要です。

仕事の引継ぎでも同じ事は起こる

 

 習慣に似たことは、仕事の引継ぎの場面でも起こります。先日、ある会社で聞いた話です。たまたま道を挟んで50mほど先の得意先へ製品を納入するのに、わざわざ運送業者を使って納品していることに、納品部門の上司が気づきました。運送依頼書を書いているうちに、自分で届けたほうが早いし、安くすむのは誰が見てもわかります。担当者に上司が尋ねると、「前任者のときからそうしていた」という返事が返ってきたそうです。

私たちの周りには、同じようなことが沢山あふれています。


・ 見もしない帳簿を一生懸命作成している。

・ 不効率な順路で得意先を回る。


など、いろいろあるはずです。言われてみれば、不効率であることは解るのですが、気づいていないだけなのです。

 経費の削減というと、即「電気を消す。」「コピーの裏を使う。」などが思い浮かびますが、仕事のやり方や作成している物を意識を持って見直すことも、経費の削減・仕事の効率化に大いに役立つことだと思います。

社長 神谷 正紀

市町村の行政による中小企業支援について

 

景気が冷えこみ、中小企業の経営者の皆様にとっては、資金繰りに悩んでおられる方も多いと思いますが、そんな皆様の支援策として各市町村役場でもいろいろな資金融資制度が創設されてきております。
その融資制度には、利用できる対象者についていくつか条件がありますが、低利で融資が受けられるとか、信用保証協会の保証料の一部を市町村役場が補給してくれるなどの利点があります。
今回は紙面の都合上、宮田村の例だけをご紹介します。市町村により支援策は異なりますが、一度皆様が事業を行っている市町村役場にてご確認いただき、検討されてみてはいかがでしょうか。

 

※以下は宮田村の支援策です

特別経営安定対策資金

 

[申込対象者] 村内で事業を営む中小企業者で宮田村商工業振興資金の借換であること
[貸付限度額] 1,500万円
[貸付利率] 年2.5%
[保証料] 保証料率1.35%以内の時は村が全額補給、それを超える時はその4/5に相当する額を村が補給

特別運転資金

 

[申込対象者] 村内で事業を営む中小企業者で売上が10%以上減少・不況業種を営む者
[貸付限度額] 1,000万円
[貸付利率] 年2.4%(うち1.2%を3年間村が利子補給)
[保証料] 保証料率1.35%以内の時は村が全額補給、それを超える時はその4/5に相当する額を村が補給

その他(商品券)

 

宮田村では経済対策の一環としてプレミアム商品券を発行するそうです。12,000円分の商品券を10,000円で購入できます。
発売日は2月9日(利用期限は4月3日)、発売場所は宮田村商工会で 利用できる店は宮田村商品券取扱事業者77社です。 なお、当神谷会計事務所でも利用できるようになりました。

事務長 神谷 広紀

平成21年度税制改正〜住宅税制〜

 

 今までローンを組まず、自己資金で住宅を購入した場合は何のメリットもありませんでしたが、平成21年度与党税制改正大綱で、自己資金で住宅を購入等した納税者に対する減税措置が創設されます。

1.長期優良住宅の新築等した場合の所得税額の特別控除

 

 長期優良住宅の新築等を行い、居住の用に供した場合には、標準的な性能強化費用相当額(上限1,000万円)の10%相当額を、その年分の所得税額から控除します。また、控除しても控除しきれない金額がある場合には、翌年分の所得税額から控除してくれます。
  標準的な性能強化費用相当額とは、住宅の構造の種類(木造、鉄骨造りなど)ごとに、耐久性、耐震性、省エネ性能等の長期優良住宅に適合するために必要となる標準的な平米当たりの単価を求めて、その認定長期優良住宅の床面積を乗じて計算した金額とされています。こちらは住宅ローン減税との選択制となっていますが、居住用財産の買換え等の特例とは重複適用が可能です。また、適用期限は、長期優良住宅の普及の促進に関する法律の施行日から平成23年12月31日となっています。

2.既存住宅に省エネ改修工事をした場合の所得税額の特別控除

 

 居住者が、自己の居住の用に供する家屋について一定の省エネ改修工事(全ての窓の改修工事とそれに併せて行う床・天井・壁の断熱工事等でその工事費用が30万円超のもの)を行った場合において、その工事費用の額と、その工事に係る標準的な工事費用相当額のいずれか少ない金額(上限200万円、併せて太陽光発電装置を設置する場合は300万円)の10%をその年分の所得税額から控除してくれます。

 

3.バリアフリー改修工事をした場合の所得税額の特別控除

 

 一定の居住者が、自己の居住の用に供する家屋について一定のバリアフリー改修工事(廊下の拡幅、階段の勾配の緩和、浴室・便所改良などでその工事費用(補助金を除く)が30万円超のもの)を行った場合において、その工事費用の額と、その工事に係る標準的な工事費用相当額のいずれか少ない金額(上限200万円)の10%をその年分の所得税額から控除してくれます。


なお、一定の居住者とは、(1)50歳以上の者、(2)要介護又は要支援の認定者、(3)障害者、(4)(2)もしくは(3)に該当する者又は65歳以上の者のいずれかと同居している者が該当します。

 

2の省エネ改修工事及び3のバリアフリー改修工事ともに、住宅ローン減税制度、住宅ローンに係る省エネ改修促進税制(ローン型)及びバリアフリー改修促進税制(ローン型)との選択制となっています。また、適用期限は平成21年4月1日から平成22年12月31日となっています。

  さらに、既存住宅に一定の耐震改修工事をした場合に適用される「住宅に係る耐震改修促進税制」についても、適用期間が平成25年12月31日まで延長されました。

尚、今回の内容は最終決定ではありませんのでご注意ください。

 中塚 雅博

 

 

 

 

 

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