税理士／長野県上伊那郡を拠点として活動する税理士法人さくら中央会計/宮田村、伊那市、駒ヶ根市

　今年は本当に寒い日が多いですし、雪降りの回数も多い感じがします。雪降りというと、雪かきが結構面倒です。

（北陸や東北の方には申し訳ないですが、当方では20ｃｍも積もったなら大変です。）

　 こんな時、社員の対応が際立ちます。いつもより早めに出勤し雪かきをする者。いつもと同じ時間に出勤する者。様々です。しかも、そのような個人個人の対応に対して、改善すべきと声をあげる者。別に何の声もあげない者。

　私は普段から、いろいろと改善の提案ができたり、気配りができる者は仕事もできると社員と話しています。上記の雪かきでも早めに出勤して雪かきする者は「お客様が雪で困ることもあるかもしれないし、会社の見た目も悪いだろう。」と考えているはずです。

　一方、通常と同じ時間に出勤する者で、他の社員が雪かきをしてくれて「申し訳ないな。」と思い、次回からは「早めに出勤しよう。」と思う者ならば、まだましです。

　どうにもならないのが「何も気づかないし、改善もできない社員です。」次の雪降りでも、いつもと同じ時間に出勤し、何も気づかず、単に自分の仕事をして・・・

　会社で雪かきのルールを作り、その通りに実行すれば見た目の雪かきはきちんとできるでしょう。

　しかし、会社の本当の力というのは、ルール化しなくても企業を改善していける気づきや提案力、実行力だと思います。

　雪かきの例で早めの対応ができる者は、仕事も他人以上にできるはずです。「○○の資料を準備しておいた方が良いな。」とか「一本、連絡の電話を入れておこう。」とか、仕事の段取りや先行きを考え、様々な準備ができます。当然、顧客との関係も上手くいくはずですし、トラブルも少ないはずです。

　一方、何の考えもなく従前と同じ方法で仕事をする者は、仕事の処理が場当り的になりますから効率も悪いでしょうし、トラブルの発生等も多くなります。

　しかも、これらの事は仕事ばかりでなく、家庭にも同じことが言えます。仕事が段取り良くできる者の家庭は小奇麗で整理されているはずですが、そうでない者は家庭も乱雑であったりするはずです。　つまり、一事が万事なのです。

　社員一人一人が気づきを持ち改善を提案できれば、素晴らしい会社になると思います。一人一個の改善でも、社員が10人いれば10個の改善ができます。

　一週間に一個でも、一年間だと520個の改善です。とてつもない数字です。社長は社内で最高の経営者ですから、経営の書籍などのノウハウだけでなく、日頃の業務の中での自社の企業改善の気づきの部分を社員に伝えていただければと思います。

古人の教えに

なせば成る

　　 なさねば成らぬ 何事も

　 成らぬは人のなさぬなりけり

との言葉があります。

　この意味は・・・・どんなことでもやれば出来る。やらなければならない事を出来ないのは、その人がやらないからだ。　　と言っています。

　 この厳しい社会に生きて行くにはいろいろの問題や嫌な事が次々に出て来ているので苦の娑婆（しゃば）とも言います。

　それを嫌がっていたり、それから逃げたり、くよくよいくら考えても、ただ考えただけでは一向に解決しない。逃げずに進んで解決に向かって実行すれば案外たやすく解決するものです。だから後になって・・（なんだ、こんなことだったのか。やって良かった）・・と思うことがあります。

　良く考えて決心したら実行に移せば案外思ったより簡単に出来たり、解決するものです。
　くよくよせずに何事にも向かって行けば、苦しい問題や事件も悩んだ時より割合楽に解決するものです。

　東日本大震災から１年が経過しました。復興を図るためための施策に必要な財源を確保するため、復興特別税が課されることになりました。今回は復興特別法人税が法人税にどう影響するのか見てみたいと思います。

法人には、以下のように復興特別法人税が課されます。

　しかし、一方で２０１１年度税制改正の積み残し項目に関する法案により、法人税率は以下のように引き下げられます。

※１　中小法人とは、期末資本金の額が１億円以下の普通法人いいます。

※２　かっこ書きの軽減税率は以下の期間について適用されます。

　　　１８％　・２００９年４月１日から２０１２年３月３１日までの間に終了する事業年度
　　　　　　　・２０１２年４月１日前に開始し、かつ同日以後に終了する事業年度
　　　１５％　・２０１２年４月１日から２０１５年３月３１日までの間に開始する事業年度

　最初に述べた復興特別法人税が３年間課されるため、結果２０１２年４月１日から２０１５年３月３１日までの間に開始する事業年度の法人税率は以下のようになります。

最終的には、ほんの少し税率が下がります。