税理士/長野県上伊那郡を拠点として活動する税理士法人さくら中央会計/宮田村、伊那市、駒ヶ根市

 

2012年4月号

 

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事務所通信

かけはし 2012年4月号

自社の商売の特徴を知る

 

 先日、ある社長さんとの会話の中で「和菓子屋さんで倒産した事って、余り聞いたことが無い。」という話をしました。確かに地元の和菓子屋さんというと昔から続いている家族経営的な店が多く、長く安定的な経営を続けている感がします。

 業種によって、廃業等で減っているものと余り減っていないものとがあるように思えます。その違いはどこにあるのか考えてみたいと思います。

寿司屋さん と 焼肉屋さん の経営体質の違い

 

 寿司屋さんは昔に比べると減りました。チェーン店の低価額の回転ずしが増えたことが大きな要因だと思います。一方、焼肉店は確かに格安のチェーン店の出店も見られますが、地元の焼肉店も上記の和菓子屋さん同様、安定的な経営を続けているところが多いような感がします。

 なぜ、同じ飲食業なのに寿司屋さんは減少し、焼肉屋さんは減らないのでしょうか。その原因はいくつかの経営体質の違いにあります。

 

1.利益率の違い

「中小企業の経営指標」によると寿司店の原価率は44%であるのに対し、焼肉店は38%です。ただし、寿司は主に生ものの魚を扱うのに対し、焼肉は保存性がより高い冷凍物の比率が高いので、実際に顧客の口に入らない廃棄される部分の原価率も44%の中に含まれているものと考えられます。ですから、私たちの指導から言うと、寿司店の原価は実際には40%以内でないと経営が成り立たないと言われる所以です。

 

2.調理の違い

 寿司店は、親父さんが一個一個手で握ります。まさに機械化が困難な人手によるところが大きな仕事です。一方、焼肉店は肉にタレをからめ、盛り付けをすれば顧客に提供できる作業の多い仕事です。寿司店では親父さんの代わりができる従業員はいませんが、焼肉店はパート社員でもこなせる仕事が多い業態だということです。当然ながら人件費率も差が生じます。

 

3.在庫の違い

1.にも通じるところですが、魚は毎日市場に出向き新鮮なものを仕入れる必要があります。冷凍の肉であれば保存がきき、必要な分だけカットして使うことが可能です。無駄が発生しにくい業種と言えます。

 寿司店と焼肉店の経営上の特質をいくつか述べてきました。要はそれぞれの商売にはメリット・デメリットがあるということ。

 逆に今後の商売展開を考える場合には、それらの特質を見極めたうえで商売をしないと利益が上がらないということです。

 このように分析して見ると、寿司店よりも焼肉店の方が利益を出しやすい商売と言えます。

 寿司屋さんが減り、焼肉屋さんが余り減らない一つの原因かと思います。

 

 

注)一般的な経営上の話として取り上げたもので、個別企業の特質を批評したわけではありません。
ご了承ください。

 

 

 

 

明日ありと思う心のあだ桜 夜わに嵐の吹かぬものかは

 

直訳すると
明日は都合が良いから皆で桜の花見に行こうと計画しても、夜に嵐が来て花見ができなくなることもあるよ

 

 

教え

 明日を頼りにして仕事を明日やれば良いと計画しても、明日になれば何が起きるかわからないから、今日のことは今日終えておけとの教えです。

 だから物事を アトでやる。 アシタやる。 と 計画しても、いろいろ想定外の事が起きて計画倒れになるから、今日のことは今日やった方が良いと教えています。

 

 

住宅取得等資金の贈与に係る非課税特例

 

直系尊属(父母や祖父母など)から住宅取得等資金の贈与を受けた場合に、非課税措置があります。

 

平成23年は1000万の非課税枠があり、平成24年以降の動向が注目されていましたが、建築する住宅用家屋の状態によって、現行1,000万円の非課税限度額が次のようになります。

 

 

適用要件等は・・・、

●住宅用家屋の床面積が、240u以下。(東日本大震災の被災者は除く)

●平成24年1月1日以後に贈与により取得する住宅取得等資金に係る贈与税に限ります。

 

相続時精算課税制度の特例の延長

 

 住宅取得等資金の贈与に係る「相続時精算課税制度の特例」は適用期限が3年延長されます。

(平成26年12月31日まで)

 

これらの改正により非課税限度額が広がるため、省エネルギー性 及び 耐震性を備えた良質な住宅が取得しやすくなります。

 

 

 

 

 

 

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