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2014年4月号

 

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事務所通信

 

かけはし 2014年4月号

 

前向きの経費、後ろ向きの経費

 

既にご存知の通り、今月から消費税が8%に増税されました。ガソリンなどについては環境税も新設されたためビックリするほどの値上がりとなりました。マスコミ等でも言われているように、中小企業では消費税を転嫁困難とするところもあり、今後の業績がとても心配です。

一方で、4月は新年度突入です。桜の咲く時期でもありますし、悲観ばかりしていないで前向きに行きたいところです。ということで、今月は「前向きの経費、後ろ向きの経費」についてお話ししたいと思います。

節約すべき経費、節約しない経費

 

 経費はとにかく減らせばいいというものではありません。削減ばかりに走っていると、企業の活力そのものも減ってしまいます。具体的には、店舗の電気代がもったいないと電灯を消すと薄暗い店舗となり、「この店で心地よく買い物をしたい。」という顧客の欲望を満たすことはできません。余計に客足は遠のいてしまいます。経費の節約が更に売上の減少を招き、結局は利益の減少を招いてしまいます。

売上の増加や効率経営に役立つ経費は景気が上向きであるならば、むしろ増加させる位の気合が必要であると思います。そういう種類の経費としては、広告宣伝費・研究開発費・店舗関係費・IT化の費用等があげられます。

一方、節約すべき費用は企業の通常の維持管理費などです。同じ電気代でも事務所の電気代などは売上増加や経営効率の向上には関係ありませんから、こまめに消したりして削減することが大切です。経費が増えようが減ろうが利益に無関係な費用は徹底して削減すべきです。

経費削減の方法1

 

大きな金額から目を付ける

それでは経費を削減しようとする場合どうすればよいでしょう。私どもが報告させていただいている試算表をご覧ください。そして、金額の大きな勘定科目を見てください。給料手当・材料仕入高・外注費・・・金額の大きなものから無駄な支出や削減できるものが無いか検討すべきです。重箱の隅を一生懸命つついても余り成果はあがりません。

経費削減の方法2

 

総勘定元帳をのぞいてみる

総勘定元帳をのぞいてみるのも効果的です。元帳には期日ごとの支払内容や金額が勘定科目ごとに計上されています。「こんな経費まだ支払っていたの!」といったものが必ずあるはずです。1時間もあれば大抵の企業はご覧になれるはずですから、時間がある時にペラペラとページをまくってみてください。

経費の削減方法3

 

経理担当者の意識付けを

経費担当者には、「単に帳簿を付けるだけでなく、無駄な支払いが無いかという視点で経理作業をしてください」と明確に意識付けするべきです。

売上増加も経費削減も利益アップの源泉です。

 

コレクトコール

 

 長野県の税理士会に「やまなみ」という会報誌があります。2月に、原稿を書く機会がありましたので、今回は、その内容から一部、抜粋させていただきます。

 

今年の1月31日の日経新聞に、「NTTがコレクトコールを2015年7月末に廃止する」という記事が出ており、懐かしく感じましたので、コレクトコールや電話のことについて書きたいと思います。

30年近く前に、予備校に通うために東京に出て行ったのですが、大学生になっても、長い間、電話がない環境で生活していました(当然、テレビもなしです)。

今回の記事を読み、こうした話をしていたところ、自分も学生時代、電話なしで暮らしており、コレクトコールを利用していたと話してくれる弊社の職員がおり、コレクトコールの話題で盛り上がりました。初め、自宅に電話するために駅前の公衆電話まで歩いて行き、テレホンカードで電話をしていました。ところが、東京と長野県の長距離通話なので、あっという間にテレホンカードの度数がなくなり、かなり驚きました。それからは、自宅に電話する時には、いつもコレクトコールを使い電話するようになりました。今では、仕事の都合上、電話がないと不安な気持ちになりますが、当時は、電話がない生活で全く平気でした。
最近、小学生でも携帯電話を持ち歩くような時代になり、技術の進歩はすごいと感じますが、仕事で有効に活用できれば良いと思います。
登内事務所の職員は、全員携帯電話の番号をお客様に公開し、いつでも連絡が取れるようにしております。些細なことで構いませんので、お気軽に決して遠慮されることなく、直接携帯電話にかけて頂ければと思います。
お客様に迅速な対応と、また少しでもお客様との距離を縮めたいと考えております。

 

 

コレクトコール【collect call】とは・・・
通話料金を発信者ではなく着信者が支払う電話の付加サービスです。

国内通話でのコレクトコールは、NTT東日本・NTT西日本の106番(オペレータ経由)もしくは108番(自動コレクトコール)にてご利用できます。

 

利用方法

  1. .108にダイヤルする。
  2. 相手先の電話番号を市外局番からダイヤルし、最後に#を押す。
  3. 自分の氏名を口頭で名乗る。
  4. .その後通話先の呼び出しが始まり、相手側が料金の支払いに同意すれば接続開始、同意できないもしくは約1分半呼び出しても電話に出ない場合はそのまま通話終了となる。

 

Wikipediaより

 

 

 

明日ありと思う心の仇桜

夜半に嵐の吹かぬものかは

 

昔の人の教えです。

桜の花がきれに咲いた。だから明日花見に行こうと計画をし、準備をしたが、その夜雨が降り嵐になって花見に行けなくなった。

また、古語に「フンドシは前からはずれる」とも言って、いろいろ計画をしても直ぐ実行したり、手を打たなければ、仕事の都合や天気の移り変わりや相手の突然の都合で、計画通りに行かない場合が多々ある。だから思いついたり、やらねばならぬことが出来たら、 明日やる。
あとでやる。等 考えていると、結局はやれなくなったり、良いチャンスを逃すことになってしまうから注意しなさい
と教えています。

 

計画的な賃上げで税額控除

 

4月になって、、、

消費税率アップに伴う政府の要請により、大企業では賃金のベースアップをする企業が増えている様です。アベノミクスでなんとなくその様な雰囲気もありますが、消費税率アップの影響もこれからが不安であり、企業の懐事情はそれぞれであるので、賃上げ原資が無いにもかかわらず、無理な賃上げにより社会保険料も上がり、経営が成り立たなくなってもいけません。ただ、黒字で賃上げ原資がある企業については、活用可能な税制の手当が用意されました。

1.所得拡大促進税制とは

 

基準年度(平成25年4月1日以後最初に開始する事業年度の直前の事業年度)と比較して2〜5%以上、給与等支給額を増加させた場合、当該支給増加額の10%を法人税から税額控除できる制度です。

(法人税額の20%、大企業は10%が限度)

2.いつから

 

平成25年4月1日から平成30年3月31日までの間に開始する事業年度に適用されます。

3.条件は?

 

  1. 基準年度と比較して2〜5%以上給与等支給額が増えていること
  2. 給与等支給額が前事業年度を下回らないこと
  3. 平均給与等支給額が前事業年度を下回らないこと 以上のすべてを満たすことが必要です。

4.計画的な賃上げがポイント

 

この税制の恩恵をうける為には計画的な賃上げがポイントとなります。なお、案の定役員報酬は含まず、従業員の賞与は含まれます。つまりベアではなく、一時金で調整することも可能です。

 

※他の要件を満たしている3月決算法人の最低賃上げ率

 


 

 

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