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2015年4月号

 

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事務所通信

かけはし 2015年4月号

株主さんの見直しをしましょう

 

 はるか昔の高度成長期には景気も良く、豪華社員旅行で海外に出かけたとか、新社屋を建築したとか、景気の良い話が飛び交っていたものでした。その話の中に「会社が資本金を増資しなければならないが、お金は社長が出すが株式はあなたにあげよう!」といった景気の良い話も聞きました。特に「株式会社は最低資本金1千万円必要」といわれた時代に行われたようです。

また、その「あなた」は親戚の者であったり、幹部社員であったり、要は社長の家族以外の人であるケースもあったようです。

1.実際にあげたのか、名前だけなのか

 法人税の申告書の別表2を見ると主要な株主の名前や持株数が表示されています。ここに先程述べた親戚や幹部社員の名前がでてくることがあります。この場合、その親戚等が真実の株主なのか、名義株なのかは重要なポイントです。現実に出資して株主になっているのであれば問題はありませんが、名義株(すなわち金は社長が出しているが名義は親戚等になっているケース)の場合には、本当の株主が社長なのか、親戚等なのかが曖昧な場合があります。

 実際のところはどうなのか確認しておきましょう。前社長の時に増資等されたケースが多く、代替わりをしてしまうと真実を確認することが困難なケースもあります。一番厄介なのは、「前社長はあげたつもりはない。」と言い、一方、親戚等は「前社長は確かにくれると言った!」という食い違うケースです。

2.株主総会に見知らぬ人がやってくる

 

 実際に出資した人が親戚の者であったり、幹部社員であったとしても、その方が亡くなると、相続により相続人である配偶者や子が株式を引き継ぐことになります。つまり、だんだん血縁の薄い人や見知らぬ人が株主になっているということになります。性格の穏やかな人物であればよいのですが、中には「決算書から見ると株式の値段は○○円と評価されるから、この値段で買い取って欲しい。」と額面よりはるかに高い値段で買い取るよう強硬に言ってくる方も現実にいます。

 そうならないために、今のうちから家族以外の株主がいたら、買い取るなどして身内で株式を所有するようにしてください。株主に社長以外の直系以外の株主がでてくると厄介な場面が発生する可能性が高くなるということです。

 ただし、金額によっては贈与税などの税金の対象となるケースもありますので、その場合は弊社担当にご相談ください。将来の安心のために、解決しなければならない問題がある場合には、先延ばしせず、早めに解決するよう努力しましょう。

 

従業員は大切な財産

 

 先月、テレビや新聞で、株主総会での親子間における委任状の争奪戦が大きく話題になりました。

 会社法の規定に従えば、50%を超える株式を所有していれば、実質的に会社を支配することができます。このように、法律上は、会社は株主のものである というのが正解です。

 しかし、業績の良い中小企業の社長様と接する中で感じられることは、会社は、株主である社長様だけのものだと考えてはいないということです。

中小企業では、会社は社長様や従業員を含め全員のものであると考えている経営者の方が多いです。全員が協力して利益を出して、それをみんなで分配し、従業員を幸せにすることが、会社経営の目的です。


経営で一番大切なのは人です。

従業員を道具としてできるだけ安く使い、売上を伸ばそうとするやり方は、どこかで破綻します。

従業員に、会社を自分たちのものであると感じてもらい、業績を上げるために社長様と価値観を同じにして一生懸命協力していくことが大切です。
全ての従業員が、そのような意識を持てば、会社は必ず業績が向上します。
従業員自身が創意工夫をし、付加価値の高い仕事をする必要がありますが、そのための環境整備と個々の従業員への配慮は欠かせません。

 

「 人は城 人は石垣 人は堀 情けは味方 仇は敵なり 」

 

有名なこの言葉は、「甲陽軍鑑」に武田信玄の歌として紹介されています。

組織での人の働きや繋がりの大切さを表現する格言として、企業経営において引用されます。

会社組織においては、「いかに従業員のもっている能力を引き出すか」ということも、経営者の重要な役割です。

 

 

春の季節

 

 北風の吹く寒い冬も過ぎ、待ちに待った4月になった。梅の花も咲き、桜の花も満開となり、畠には蕗の薹も芽を出し、水仙も咲いている。

 面白いもので、草花はみんな日の当たる方へ、明るい方へと芽をのばしている。

日の出も早くなり、夕方の日の入りも遅くなった。 良い季節である。
人間も同じだ。

いつも元気で明るい顔をしてハキハキする人の周りには 人は集まり寄って来るが、一方、いつもコワイ顔をして、不機嫌、不愉快な顔をしている人には寄って来ないし、むしろ離れていく。

商売も仕事も同じだ。 人間である以上、まして職業を持っていれば、人との付き合いや商売上のトラブルは絶えず発生する。 それを我慢したり、ガンバッテ乗り越えたりしているのだ。

人生って そんなものだと 思う。

だから、「この世は苦の娑婆」 と 言うのだと思う。

良い方へ良い方へと解釈して、今日もまた明るく頑張って行こうではありませんか。

 

給与所得者の扶養控除等の(異動)申告書

 

 4月といえば、新入社員の方が入ってくる時期ですね。
新入社員の方に書いて頂く書類の一つである給与所得者の「扶養控除等(異動)申告書」(以下「扶養控除申告書」と言います)について書かせて頂きます。

 

 「扶養控除申告書」 といえば、年末調整 を思い浮かべる方が多いではないかと思います。

 

 なぜ、「扶養控除申告書」を会社に提出するかというと、「配偶者控除」「扶養控除」などの控除を受けることと、給料から差し引かれる所得税の税区分を「甲欄」で計算するためです。 提出がない場合には、各種の所得控除ができない上に、税率の高い「乙欄」で所得税を計算するため、所得税を多く引かれてしまいます。

 また、『自分で確定申告するから…』と言って、「扶養控除申告書」を書いて頂いてないケースもあるようですので、気をつけましょう!!

「扶養控除申告書」は、最初の給料の支払を受ける日の前日までに提出する必要があります。

新たに入社された方がいた場合には、忘れずに書いてもらいましょう。

 

 

新入社員の入社時に役立つチェックリストと手続き

 

その他、≪新入社員に記入してもらう書類≫ ≪作成する書類≫ 等の準備するものの例は以下のとおりです。ご参考にしていただければと思います。

  • 入社承諾書
  • 情報保護に関する誓約書
  • 誓約書
  • 身元保証書
  • 通勤交通費申請書
  • 扶養控除申告書 (平成27年度 扶養控除申告書)
  • 健康保険被扶養者(異動)届
  • 健康保険・厚生年金資格取得届の作成
  • 雇用保険資格取得届の作成

 

 

 

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