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2016年6月号

 

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事務所通信

 

かけはし 2016年6月号

ドッグイヤーのスピードで変化する経営環境

 

犬の寿命はおおむね10年強です。人間の平均寿命が男性80年、女性85年ですから、おおむね犬の1年は人間の7年にあたります。

犬は人間の7倍のスピートで成長し老いていくことから、IT業界などの時代の変化の速さなどを「ドッグイヤー」といいます。

囲碁名人がコンピューター に負けた!

 

 数ヶ月ほど前のことですが、囲碁のプロ棋士がコンピューター・ソフト「アルファ碁」と勝負をし、4勝1敗で「アルファ碁」が勝ったと言うニュースが飛び交いました。過去にもチェスや将棋でコンピューターと対戦ということはありましたが、囲碁はこれらに比べてはるかにバリエーションに富み、ソフト化するのが難しいとのことでした。それを、Googleが現実にそのようなソフトを開発したというのです。

学習するソフトウェア

 

 囲碁に勝つソフトが開発された原因は、人工知能が自ら学習する能力を持ち、ディープ・ラーニング(深層学習)という手法が急速に進歩した結果ということです。つまり、今までは人間がコンピューターに指図し計算等をさせていたのが、コンピューター自らが計算方法を考え、結果を導き出すようになったのです。

人工知能で残る仕事 無くなる仕事

 

 この話題をBS日テレの「深層ニュース」という番組が取り上げていましたが、これによって不要となる職業には、事務、建設、タクシー、介護などが並び会計監査人も将来無くなる仕事としてあげられていました。

 一方、残る仕事には医師、弁護士、アナウンサー、受付などがありました。私の職業である税理士は人工知能で無くなる仕事にあげられ、ショック!! まさしく、私共の業界では、銀行の取引明細やカードの利用明細から仕訳を計上できるソフトができつつあります。まだまだ、利用できる範囲は限られていますが、上記の「ドッグイヤー」のごとく、今後、急速にレベルアップしていくものと思われます。ひょっとしたら、わずか数年でそのような社会が来るかもしれません。

衰退してから「困った!」では遅い

 商売や製品には「ライフ・サイクル」というものがあり、導入期⇒成長期⇒成熟期⇒衰退期、という流れをたどり、すべてに寿命があります。たとえば、銭湯や鍛冶屋といった商売は今ではほとんど見かけません。近い将来、会計業界もそうなってしまうかもしれません。でも、そうなってから、「困った!」と嘆いても遅きに失すると言わざるをえません。

 まだ、衰退する前に業種転換を図るなど、手を打つ必要があります。つまり「ライフ・サイクル」が成熟期にあるうちに、次の成長期の商売等を見つける必要があるのです。
あなたの業界は「人口知能」が進歩しても残ることができますか?

 

 

販売計画の考え方(販売計画無くして目標達成はあり得ません)

 

以前のこの小欄で、「経営計画(2013年3月)」、「利益計画(2014年9月)」の概要について書かせていただきました。今回は、その利益計画(目標損益計算書)の達成に不可欠な、販売計画の考え方について書きたいと思います。具体的な販売計画の作り方については、また、後日触れさせていただきます。

利益計画で作成した目標損益計算書に示された目標売上高、目標利益を達成するためには「何を」「どこに」「誰が」「いくら」売るか、を計画するのが販売計画です。

販売計画は、大きく分けると「お客様別販売計画」と「商品別販売計画」に分けることができます。

目標が達成できるかどうかは、この販売計画の出来次第といっても良いです。また、会社の行う事業には、規模の大小や業種の違いなどがあっても、大きく分けると「見込事業」と「受注事業」の二つに分けられます。

販売計画は、この事業形態の違いを考慮して作っていくことになります。

以下に、見込事業と受注事業の特色まとめておきます。

この表は、牟田学先生の「社長業」からの抜粋ですが、スペースの都合上、簡略に記載させていただきました。

 

見込形態事業の特質 受注形態事業の特質
1. 不安定、危険性・冒険性が高い。
大儲けできるが大損もする体質
1. 利幅が少なく、コツコツやらなければならない体質。
2. 不特定多数のお客様が相手。 2. 特定少数のお客様が相手。
3. 商品を売っている。商品の良し悪しで繁栄が決まる。 3. 形のある商品を売っているのではない。
技術力、企画力、納期、サービス、人間関係といった形のない商品を売っている。
4. 商品の売価と数量は自分で決められる。 4. 商品の売価と生産数量は、お客様の主導権、世間相場で決められ、自分にはない
5. 事業の成長拡大は、新商品開発 5. 事業の成長拡大は、新規お客様開拓
6. 狩猟型で感性を要する。 6. 農耕型で勤勉であること、薄利の積み重ね。
7. 販売方法が多岐。店頭販売・訪問販売・展示販売。 7. 販売方法は、注文を取る営業型スタイルが原則。
8. 一般的に変動費が大、固定費が小。商品が当たれば変動費だけが増え、固定費は一定なので損益分岐点は下がる。その逆も起こる。 8. 一般的に、固定費が大、変動費が小。
損益分岐点が高く、移動幅が小さい。
9. 倒産は、商品が売れないのが主因。
不良在庫・生産過剰による資金ショート
9. 倒産はお客様に裏切られるのが主因。
技術、企画、納期、サービス、人間関係のつまずきが、理由となる。
≪結論≫不安定でいつもハラハラしながらの経営をしなければならない形態の事業。 ≪結論≫基本的に儲からない形態の事業。
お客様が事業の興亡を支配している。

 

俺の人生!!

 

生きているからには、時に病気になることもあり、嫌なこと、心配ごともあるが、嬉しいこと、楽しいこともある。

しかし、どちらかと言うと、心配ごとの方が数は多いかも知れない。

だから諺(ことわざ)にも 「この世は苦のしゃば」 と言われるわけだ。

しかし、深く考えたり、悩んだりしても、ただそれだけでは、事態は好転しない。

解決に向けて手を打たなければならない。

手を打てばどんな山でも越えられる道はあると 私は思っているし、今までも そうして乗り越えてきた。 今後もそうして頑張りたいと思っている。

それには、何と言っても健康第一である。不健康であったり病気をしていては何も出来ない。

まさに 健康第一 である。 そして、気持ちを前向きに しっかりもつことと思う。

そして、人生の終わりの時には、俺は微力ではあったが、俺なりに頑張った人生と思えるような生き方をしたいと思っている。

 

 

決算時における「期ズレ」に注意しよう

 

その年に計上するべき売上や経費を、その前年や翌年に計上することを「期ズレ」といいます。

決算期によくある期ズレとは?

 

 一般に売上取引は、「納品→請求(請求書発行)→入金」といった流れで行われますが、この流れが決算日をまたいで行われると、売上計上の誤りが起こりやすくなります。

例えば、決算日が3月31日、請求書の締め日が毎日20日の会社が、決算月の3月21日から31日までの売上を4月(来期)に計上してしまうといったことがよくあります。これが期ズレです。

売上計上のタイミングに注意

 

 期ズレで注意するのは、売上を計上するタイミングです。

 売上は、原則として「商品を引き渡した日」に計上します。つまり、納品やサービスの提供が完了した時点となります。請求書を発行した時でもなく、代金が入金された時でもありません。これは、商品の出荷、納品、入庫などの物の動きを見て取引を計上する「発生主義」によるもので、決算月の3月に納品が完了している場合は、請求書の発行が4月であっても、原則として今期の計上になります。

反対に、既に前金として代金を受け取っていても、今期中に納品していないのであれば、決算時においては前受金として処理し、来期に納品が行われた時に売上として計上します。

経費にも注意しましょう

 

決算日をまたぐ取引については、経費にも注意します。

会場の予約、出張のための宿泊や座席予約など、翌期分の経費を当期に支払うことがあります。

この場合は、来期の経費の前払いなので、前払費用として計上します。

ただし、地代家賃や保険料などは、下記の条件を満たせば、その支払時に経費処理することが認められます。

 

 

支払い時に経費処理が認められる前払費用
@一定の契約に基づき継続的に役務を受けることとなっているものであること
Aその支払った日から1年以内に提供を受ける役務にかかるものであること
B継続的に支払事業年度において経費処理していること
C収益の計上と対応させる必要があるものでないこと

税務調査でも厳しくチェックされる!

 

期ズレは課される法人税にも関わってくるため、税務調査でも厳しくチェックされる項目です。

税務調査で指摘を受けた場合、それが悪意のない単純ミスであったとしても、修正申告や追加納税になりますので、十分に注意しましょう。

 

 

 

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