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2018年12月号

 

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事務所通信

 

かけはし 2018年12月号

 

仕事の向こうに人がいる

 

 先日、当事務所であった話です。2週間ほど前に指示していた仕事がどうなっているか本人に確認したところ、やっと数日前に終了したとのこと。私にしてみれば、わずか2~3時間で済む仕事です。私の怒りが沸騰点に達し、なぜ遅れたのかの理由を問い正したり、仕事はどうあるべきかの話をしました。

 この話には、仕事に取り組む姿勢や考え方、など様々なあるべき要素が含まれています。その点を述べたいと思います。

仕事は効率的で無ければならない

 

 私は常日頃「仕事の在庫を持つな!!」と指示しています。定時に出社し、定時に退社するのが前提で、その間で仕事をするということが常態化していると、事例のようなことが発生します。その間に急な仕事が入ったりすると、更に仕事が遅れる事態ともなりかねません。ある会社の社是に「納期の無いものを優先し、定められた納期は死守せよ」というのがあります。まさしく、正論だと思います。

言い訳はすべきでない

 

 人は叱られたり、苦情を言われると、大概"言い訳"をします。人はなぜ"言い訳"をするのでしょう。心理学的には自分を正当化したいためだそうです。ただし、叱った相手にとっては、"言い訳"をすればするほど、怒りの度合いが高まり、余計に頭に来るようになります。こんな場合には、素直に自分が悪かったと謝るのが一番です。

仕事の向こうに人がいる

 

 事例の場合、その従業員は自分と指示された仕事だけしか見ていません。「今日は早く帰りたいから、仕事は明日に回そう。」「来週に仕事しても、問題は無いだろう。」
ただし、その仕事の後ろには指示をした人がいます。そして、その人には感情があります。例えば、商品を注文したり、家の修理を依頼した場合、すぐ対応してくれる企業や人と延び延びの対応しかできない企業や人では、どちらが選ばれるかは明白です。そして、実際にスピーディーな対応をする企業のほうが良い業績を残しています。

人の教育はどちらが根負けするかだ

 

 間違いがあった時、一回の指示だけで直れば良いのですが、人間は中々直りません。ルーズな人はルーズな傾向が残ります。但し、それで良いとはいきません。企業は仕事の場であると同時に、教育の場であるともいわれます。口酸っぱく何回も教え、相手が姿勢を改めるまで教え続けなければなりません。まさに、いずれが根負けするかの戦いです。企業経営するのも大変です。
最後になりましたが、今年一年大変お世話になりました。良い年を迎えられることを祈念しております。

 

物言えば 唇寒し 秋の風

 

これは、松尾芭蕉の俳句です。前書きに

 「座右の銘、人の短を言うことなかれ

  己の長を説くことなかれ」とあり、

 

 教訓の句とされています。「話に夢中になって、つい話さなくても良いことを言ってしまった。秋風が吹く中、我に返るとつくづくむなしいものだ。」という意味です。
よく似た警句に「口は災い(ワザワイ)の元」があります。
意味は「うっかり言った言葉が、思いがけない災いを招くことがある」というものです。
逆に失言をして非難されるのが怖くて、「黙っているに限る」という人もいますが、それでは会話になりません。大切なのは、人の悪口を言うのではなく、人の長所を見出すことです。相手の立場に立って、自分の言葉に責任を持ちましょう。

 

クイズ「軽減税率」

 

【問題】次のうち、軽減税率が適用される税率8%になるのはどれでしょう?

 

A そば屋から出前をとった場合
B ケータリング、出張料理を頼んだ場合
C コンビニ弁当を店内で食べるつもりで買ったが、席がなかったのであきらめて帰って食べた場合
D 学校給食
E 社員食堂
F 食品の原材料となるワイン
G ノンアルコールビールや甘酒
H みりん風調味料
I 水道の蛇口から出てくる水道水
J 飲食店で提供されるペットボトル飲料
K 映画館の売店で売られているポップコーン
L カラオケボックスで提供されるポップコーン
M 駅で売られている弁当(駅弁)
N 列車内の移動ワゴンで購入して車内で飲食する弁当や飲料

軽減税率8%が適用される正解は・・・・・・A,D,G,H,K,M,Nです。

 

【解説】
外食は10%、テイクアウト・出前は8%。同じコンビニ弁当でも店内で食べるなら10%、持ち帰るなら8%。判断基準は購入時点の消費者の意思で「あとで気が変わった」では税率は変わりません。学校給食は8%ですが社員食堂や学食は10%です。
酒は10%。みりんも酒扱いで10%。ただし、酒税法に規定する酒類に該当しないノンアルコールビールや甘酒、みりん風調味料は8%になります。
映画を見ながら食べるために購入した映画館内に設置された売店で販売されるポップコーンは、8%ですが、カラオケボックスで提供されるポップコーンは10%です。
水道水は洗濯や風呂にも使うので10%です。飲食店で提供されるペットボトル飲料も10%です。
駅弁や列車内の移動ワゴンで購入して車内の座席で飲食する弁当や飲料は、軽減税率の適用対象となります。

 

経理通信 レジ導入補助金を活用しましょう

 

【概要】

安倍首相はよほどの不況や震災がない限り、来年10月からの消費税率アップを明言され、同時に食料品等に対する軽減税率の導入もほぼ確定しました。

食料品を扱う業種では10%と8%に対応するレジや受発注システムの導入や改良が必要となります。政府はこれに対して「軽減税率対策補助金」通称「レジ導入補助金」の制度を設けました。

飲食店や食料品の製造・販売業者はこの補助金を活用されることをお勧めします。直前になると製品が間に合わなかったりすることも考えられますので、早めの対応をお願いいたします。

具体的にはレジ等を扱う事業者にお問い合わせください。

レジ導入補助金(A型)

 

補助の対象 軽減税率対応のレジ(タブレットを利用したレジ、付属機器を含む)
補 助 率 3分の2(3万円未満のレジ1台の場合は4分の3、タブレットは2分の1)
補助の上限 レジ1台につき20万円、1事業者あたり200万円
申請方法 レジ導入後に申請(事後申請) 販売業者による代理申請も可能

受発注システム改修等補助金(B型)

 

 

補助の対象 軽減税率に対応した受発注システムの購入や改修
補 助 率 3分の2
補助の上限

小売業者の発注システム     1,000万円

卸売業者の受注システム      150万円

発注・受注システム両方の場合  1,000万円

申請方法

パッケージ製品の場合には導入後の申請(事後申請)

システムベンダーが行うシステム入替・回収の場合には代理申請

※注意ポイント※

 

 軽減税率の対象となる食料品等を扱う事業者が対象となります。よって、建設業者や食料品以外の製造業者・販売業者などは補助の対象となりませんのでご注意ください。

 

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