2022年10月号
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税理士法人さくら中央会計
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かけはし 2022年10月号
次の利益アップとなる新規の手を打つ
事例:建設業界の現状と将来
多くの公共工事に係る建設業界は現在とても好況な状態にあります。具体的に説明しますと、
つまり、公共工事にかかる現状での予算は平成30年頃に比較して約2倍になっているということです。結果として、無理をして遠方の公共工事を取りに行く必要もないですし、ライバル会社も少ないところから比較的高額で落札することも可能となっています。
ただし、国土強靭化計画という災害に強い国造りの政策も残り2年となっています。業界ではこの計画の延長を求めていますが、厳しい国家財政を背景に延長されるか否かは不透明な状況です。
リスクが現実化してから対策をとるのでは遅い
上記の建設業界の事例ではありませんが、公共工事予算の半減というリスクに対し、あらかじめ次の一手を考えるのと、考えないで厳しい現実に直面するのとでは大きく異なります。
あらかじめリスクを予測し対策を打ってあると、損害を受けても減額することは可能ですが、リスクが現実化してからの対策では、その対策が功を奏すまでには時間もかかり、その効果が表れる頃には状況は既に次のステージに移っている可能性があります。
経営にはプロダクト・ライフ・サイクルがある
昔から経営にはプロダクト・ライフ・サイクルがあるといわれます。
具体的には、
人間にも誕生から成長、老化が必ず来るように商品にも同じようなサイクルがあります。
親から子、孫へ適当な年数を経て代替わりをしていくように、A商品が衰退しないうちに、B商品を市場に投入し、更にB商品が衰退しないうちにC商品を投入する。そうすることが、常に安定した売上を確保することができ、企業の成長を保証することになります。
建設業者の皆様へ
仮に2年後に国土強靭化計画が中止になっても十分な利益を確保できるよう、いまから対策を考えておきましょう。人材の強化、新技術の習得、新分野への進出・・・いろいろ考えられますが、具体的なものを手にするには、自分の「これぞ!!」というものを見つけ出すまで粘り強く探し続けることが大切です。
損得で動く人 と 心から動く人
人間には、人が行動(仕事)をする動機として
@ 外発的動機
A 内発的動機 がある
@ 外発的動機とは、命令されたから、怒られるから、立場があるから 等 、仕方なく動くことで、こういう人は指示、命令されたことは機械的に動くので短期的には有効だが、自分からの発想や意欲をもって仕事をしない人をいう。
だからこのような人には、所謂、馬ずらに人参を見せるか、アメとムチを使って仕事をさせることになる。
A 内発的動機とは、上から言われずとも自分から自発的、積極的に行動し、仕事を達成することで楽しさや満足感を得て行動することをいう。
この典型的なのは、自分の趣味や道楽であるが、仕事は趣味道楽ではないので、何時も馬ずらに
人参、というわけにはいかない。
そのためには、今やっている仕事は何の仕事なのか、社会にどう役立っているかを知らしめ、その中で義務感、責任感、よろこびを自覚させたり指導によって、内発的動機を助長させなければならない。
税務通信 消費税インボイス制度に関する実態調査結果を日本商工会議所が公表
実態調査結果の概要
インボイス制度開始まで1年を切りましたが、1年前の調査からあまり大きな動きがない まま、だんだんとタイムリミットが近づいている状況です。
このままですと、予定通りスタートするかどうか、政治的な判断にもかかわってくることもあり得ない話ではないと予想されます。
そうはいっても、いざスタートとなった時に自らが困らないように最低限行っておく必要のある項目を以下に整理しましたのでご確認ください。
発注側事業者の立場から確認を進めてもらうと良いと思います
【既に課税事業者である事業者】
【免税事業者からの調達等のある事業者】までに
【相手方より請求書発行がない『支払通知書』にて取引している事業者】
受発注システムや会計システムなどの対応も本来していくべきですが、インボイスの電子化(デジタルインボイス)への取り組みが官民共同で行われています。
そのためかなかなか開発が進んでいないようで情報が我々のほうまで降りてきません。
まずはアナログで出来るところから、年度内を目安に手を付けていきましょう。