税理士/長野県上伊那郡を拠点として活動する税理士法人さくら中央会計/宮田村、伊那市、駒ヶ根市

 

2023年1月号

 

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事務所通信

2023年1月号

回顧録

謹んで令和5年の新年のご挨拶を申し上げます。

既に多くの方にご報告させていただいておりますが、弊社会長の神谷勇雄が令和4年12月5日に逝去いたしました。

生前の皆様方のご厚誼に対し、心より感謝申し上げます。

本来、この回報は皆様の経営へのお役立ちになる記事であるべきですが、故人をしのんでいただければと思い、会長の生前の姿について筆をとることにいたしました。

幼少期から青年期

 

 会長は大正13年8月8日生まれでした。

家は余り裕福ではなく、赤穂高校へ通うのに電車賃を払えず、毎日、宮田村から高校まで往復12q程度を下駄による徒歩で通っていたと聞きました。

その後、日本も戦時色が強まり、高校卒業と共に志願して陸軍に入隊しました。

戦時中は中国に行き、小隊長か中隊長で白い馬に乗っていたということです。

ある時、会長の隊がはるかに大人数の中国の隊の攻撃を受け、「これまでだ」と感じたそうです。

その際、首に敵の銃撃をうけ、生暖かい血が流れるのを経験し、「あと1pずれていたら、俺は死んでおった。」というのを聞きました。その傷はずっと残っていました。

終戦後

 

 戦争が終わって日本に帰還することができ、当初は自衛隊に入隊を希望したようですが、両親の反対により税務署に勤務することを決めたようです。そして、夜学にも通い日本大学を卒業しました。

 税務署勤務では飯田税務署をはじめ、県内はもとより新潟県内の税務署まで広く勤務しておりました。

当然、単身赴任も多く、私の子供心に父の不在をさみしく思ったことを記憶しております。

独立、税理士事務所開業

 

 税務署勤務の後、昭和43年に現在の宮田村の事務所所在地にて「神谷勇雄税理士事務所」を開業しました。当初は父と母で切り盛りし、その後、私が29歳で入所するときには男性2名、女性2名の事務所となっていました。

当初はお客様から電話が入り、「税務を見て欲しい」という言葉がどんなにうれしかったかということを聞きました。

  会長はなくなるまで一回も車の免許を取ることはありませんでした。ですので、村内を回る時は自転車、村外は電車で通っていました。趣味も週末の野菜づくり等で、足腰は非常に強かったのですが、寄る年波には勝てませんでした。

 租税正義を守ると共に、納税者の立場をきちんと理解して税務当局に対し、言うべきことはきちんと主張することは一貫して貫きました。それは様々な事例で私の記憶の中にあります。私も父の姿勢を見習い、今後、父になり代わって皆様のお役に立てるよう努力いたします。

 会長もさぞかし皆様に感謝しているものと思います。お礼の挨拶とさせていただくと共に、今後も変わらぬご指導、ご厚誼を賜りますようお願い申し上げます。

 

社長 神谷正紀

新年の抱負 2023年

 

新人が入社しています!

 

令和4年9月に今井亨、田畑敦・令和5年1月に武田瞳が入社しました。抱負をご覧ください。

今後、お世話になる機会も増えると思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 当社会長は「経営に対する信念」や「人生訓」などを半紙に書き、毎年正月に顧問先の方々に配布させていただいてまいりました。その年数は解っているだけでも平成元年には始まり、約30年に渡っています。

 顧問先によっては事務室等に貼っていただいている方もいらっしゃいます。有難い限りです。

 私もこの伝統を引き継ぎ、自身の思いや願いを書いていきたいと思います。書道は小学校時代に書道教室に通った位で下手を承知の上です。

 ご容赦ください。

今回は会長が残した言葉のうち、私が最も好きな言葉を記してまいりたいと思います。

 

「麦は踏まれて強くなる」

 

 麦のように踏まれて育った人は、辛いとき・苦しいとき、あるいは挫折感・絶望感を味わったとしても、そこから這(は)い上がっていこうとする「心の強さ」が育ってきていると感じます。 

 

社長 神谷 正紀

 

 

 

本年も皆様のビジネスの 成長・発展のお力になれるよう
社員一同 精進してまいりますので どうぞよろしくお願い申し上げます

 

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